コロナウイルスの影響が各地に及んでおり、小さいながらも宿をやっている僕は
外から来る人を門司港に迎え入れていいのだろうかと葛藤しておりました。
結論として「門司港ゲストハウスPORTO」は4~6月までの3ヶ月間現在入っている予約を除いて、
その他の日は全てお休みすることにしました。
その他「S&C」と「SICILIA」の2店舗はこれまで通り営業をいたします。
スタッフについては、アルバイトスタッフはこれまで通り仕事をして、
正社員4人は3ヶ月休みにして、会社の業務は行わないようにします。
いろんな支払いもありますし、僕自身は外部のフリーランスの方々と一緒にこれまで通り様々な仕事を行い、
その売上で会社は維持できるようにしていきます。
ポルトは門司港というまちに住む方々のために作った会社です。
門司港というまちには両親はもちろんのこと、昔からお世話になっている人達、友達もたくさんいます。
みんなの生活があることでポルトは成り立っています。
まちの機能を維持することはまちの皆さんの命を守ることが最優先だと考えました。
その上で経済活動が止まることによって苦しんでいるお店の方々、働いている人達のために支援を行う必要があります。
ポルトとしてではなく、僕個人としてしばらくの間まちのために動きます。
そして、ポルトの正社員4人とも力を合わせて3ヶ月の間会社の事業ではなく、
まちのためのサービスや仕組みを作ることにしました。これはポルトに収益が入る仕事ではありません。
でも、まちの人達の生活が元通りにならない限り僕らのような宿は成り立ちません。
僕らの宿やお店が残って、これまで頑張ってまちを支えてきたお店がなくなってしまったら
僕が知っている門司港というまちの大切な何かをたくさん失ってしまいます。
なので、僕らは元々まちになかったチームであるからこそ、こういう誰もが経験していない緊急時に
必要なサービスを生み出すことができると思っています。
この選択が正しかったかどうかは将来になってみないとわかりませんが、
会社もスタッフの生活も、まちの皆さんの生活も守るために考えに考え抜いた決断です。
近々僕らでいろいろと準備しているサービスなどが公表できるようになると思います。
その際はぜひ応援していただけると幸いです。
そして、「門司港ゲストハウスPORTO」が休みの間は僕も含めてスタッフ一同シェアハウスのようにしてみんなで生活するようにします。
建物のできた当時の戦後直後の会社のような考え方で、寝食をともにしながら支え合っていきます。
小さいですが畑も借りて、野菜作りもこれから始めるので、みんなで食べるものも作っていこうかなと思います。
苦しい時だからこそみんなで食卓を囲み、門司港で楽しく暮らしていきますので、
皆様これからもどうぞよろしくお願いいたします。
合同会社ポルト 代表 菊池勇太