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イベントレポート「一枚のバティックができるまで」&「日曜日ごはん インドネシア編」
カテゴリー:イベントのもよう
ゲストハウスPORTO(ポルト)門司港

「インドネシアと聞いて、何を思い浮かべますか?」

この質問をすると、「バリ島」「目玉焼きがのったごはん!」「デヴィ夫人!」…といった答えがよく返ってきます。
みなさんのインドネシアのイメージはいかがでしょうか?

 

 

日本から飛行機で飛ぶこと約7時間。
日本の南東に位置するインドネシアは、たくさんの島を連ねた島国です。
その島の数はなんと、1万4000以上!
総面積は、日本の約5倍の約192万平方キロメートル。
そこに2億6千万人(2017年時点)もの人々が暮らし、毎年300万人以上も増加しています。

 

今では一つの国となったインドネシアですが、もともとは島や地域ごとに異なる民族で、文化や風習も違います。
さらに、インドや中国、オランダ、中東の国々、そして日本など、これまで海を越えてやってきた国々からの影響も受けてきました。
例えば宗教は、現在国民の9割がイスラム教を信仰していますが、バリ島ではほとんどの人々がヒンズー教、スラウェシ島にはキリスト教を信仰する地域もあります。
そして、インドネシアの人々が身にまとっている伝統的な染めもの「バティック」の文様にもそんな多様性を見ることができます。

 

 

今回は、そんな「バティック」や「バティック」ができるまでを撮影した写真や道具をポルトで展示しました。

ポルトには5つの個室があり、お部屋ごとに設が異なります。
そこで、お部屋に合わせた「バティック」を選んで額装したり、キャンバスに張って展示しました。

 

中国との交流が盛んだった地域のバティック。
花や鳥を細かく描いています。

 

 

今もなお王様が住んでいる町の幾何学文様のバティック。
昔は、王様や特別な人しか使ってはいけない文様もありました。

 

 

どのお部屋も予想以上にしっくりきていてびっくり!

 

 

玄関にはジャワの人形たちを展示しました。こちらも予想以上にポルトに馴染んでます。(笑)

 

 

バティックは「ろうけつ染」という技法で文様を描きます。
手描きの道具「チャンティン」(写真左)とスタンプ「チャップ」(写真右)も展示しました。

インドネシアのろうけつ染は、熱で溶かしたロウを「チャンティン」にすくい入れ、
チャンティンの先から少しずつ出るロウで絵を描きます。

手慣れた職人でも一枚の布を描くのは時間がかかります。
そこで、スタンプでロウをつける技術も生まれました。

ロウがついた部分は色が染まりません。
染液で布を染めた後、お湯につけてロウを落とすと、ロウをおいたところだけ色が染まらず、文様となります。

何色も染める場合は、この「ロウで描く」「染める」「お湯でロウを落とす」作業を色の数だけ繰り返して一枚のバティックができるのです。

「バテック」をご自宅でも楽しんでもらえればと、「バティック」の一枚布や「バティック」をカバーにしたノートも販売しました。

 

 

展示会の最終日には、「日曜日ご飯  インドネシア編」も開催しました!

日本でバリ舞踊を広められている方もご参加いただき、インドネシア話に花が咲きました♪

 

 

今回のメニューは・・・インドネシアの焼飯「ナシゴレン」。(ナシ=ごはん、ゴレン=揚げる)
インドネシアの人たちはご飯が大好きで、白いご飯もよく食べます。

 

 

スパイシーなフライドチキン「アヤム ゴレン」。(アヤム=鶏)
現地でよく食べられるのはもも肉と胸肉です。
インドネシアは揚げものが多く、屋台ではお皿に山盛りにされた揚げ物を摘んで食べています。

 

 

朝、屋台でよく食べられている「ソト アヤム」。
鶏ガラのスープに細かく裂いた鶏肉と刻んだお野菜、春雨とごはんが入っています。
これに「ケチャップマニス」という甘い醤油のようなソースと、「サンバル」という唐辛子やニンニク、赤玉ねぎなどをすりつぶした辛いソースをたっぷりかけて食べます。

 

この他にも、大豆の発酵食品「テンペ」や、温野菜にピリッとスパイシーなピーナッツソースをかけた「ガドガド」など、どれもインドネシアの人たちがよく食べているメニューをお出ししました。
タイ料理やインド料理ともまた違うインドネシア料理。
お口に合うかなと少しドキドキしましたが、皆さんからは「美味しい!」と言っていただけました。(よかったー!)

 

今回この企画をした店番マチコは8ヶ月間インドネシアで海外ボランティアを経験しました。
その時驚いたのが、道路を走るバイクや車は、ほとんど日本のメーカーだったこと!
そして、アニメも吹き替え版で放送され、「ドラえもん」や「ナルト」が流暢なインドネシア語を話していました。
生活のどこかに日本のものがあり、日本に興味関心を持ってくれている人がたくさんいたのです。
さらに、出会う人のほとんどが親日的で、片言のインドネシア語しか話せない私に本当に親切にしてくれました。

日本にもインドネシアのからの留学生や研修生、旅行者も増えてきています。
彼らがワクワクした気持ちで日本に訪れたときに、「知らない国の人」ではなく、
ちょっとでも親しみを感じたり、話のきっかけになれたら-。
これからもポルトでインドネシアやさまざまな国々の文化を紹介していきたいと思います。

 

参考文献:外務省 「インドネシアの「今」-日本・インドネシア国交樹立60周年https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol171/index.html

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