今回ご案内するのは『カボチャドキヤ国立美術館』です!
国立??
そうなんです、門司港にはなんと独立国があるのです!!
詳しくご説明しましょう。
ポルトから歩いて行けなくもない距離、山の手なので多少体力はいりますが、のんびり門司港の町を散策しながら行ってみてほしい場所にそれはあります。
ポルトから歩く場合は、門司港の人気天ぷら屋さん『なんば』をまずは目指します。
そこからさらに進むと老松公園。
左手に愛光幼稚園が見えますので、その道をまっすぐ。
門司港のすてきな町並みを見ながら歩くとあっという間ですよー^ ^
まっすぐ進むと突き当たりに林現寺さんがあります。
その林現寺に沿って細い路地に入ります。
ここで迷いそうになりますが、左側に進んでくださいね。
お寺が多いんだなーっていう発見もあったり。
公園もありました!
そして、ここまで来たら右です!もうすぐですよ。
教会を過ぎたらすぐです。
ここ!
ここのおうちの間の道を入っていきます。
あ、見えました!!
住宅街の中に突如現れる、洋風の黄色い可愛らしい建物。
それが、『カボチャドキヤ国立美術館』です。
独立国とは言ってもカボチャドキヤが存在するのはこの美術館の中だけ。
そこには粛々と公務にあたられる国王さまもちゃんといらっしゃいます。
何と言っても、『カボチャドキヤ国立美術館』に展示してある作品は、このトーナスカボチャラダムス国王によって描かれたもの。
まず、その緻密な描写に目を見張ります。
あまりに細かいので、ついグッと近づいてじーっと見入っちゃいます。
そして、絵にはいろんな世界が描かれていて、そこにいる人々の生活も細かく描かれているので、あんなことしてる人がいる、この人はこんなとこで何してるんだろう、なんて小さな発見がたくさんあって時間を忘れて引き込まれてしまうのです。
国の名前も国王の名前も、そして絵のモチーフもカボチャだらけ。
それは、国王がカボチャに『母なるイメージ』を抱いているから。
力強く、生命力があって、カボチャは自然の母のようなものだと国王は語ります。
そして、そのカボチャを取り巻く人たち。
人はすべて平等で、だから一人も省きたくない。
そんな思いがあって、国王の絵にはたくさんの人々が描かれているんですね。
国王の視点で描かれる門司港の町もとっても面白いです。
ぜひ、隅々まで見てみてください!
個人的には国王推しなわたくし。
時にはリコーダーを吹いてもてなしてくれちゃったりもする、とってもチャーミングな方です。
実は、2022年で閉館が決まっている『カボチャドキヤ国立美術館』。
一度は必ず訪れてほしい、門司港にある夢の国です。